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Canon III & Serenar50mmF1.9

Canon III with serenar
沈胴レンズを持っていないために、どのようなモノか良く判らなかった。そこで、1949年(昭和24年)1月に、キャノンから発売になっているセレナー(Serenar)50mmF1.9とそのレンズの最後の標準ボディーとなっていたキャノンのレンジ・ビューファインダーの III 型を手に入れてみました。
セレナーレンズには、キャノン・スペクトラコーディングのパープル色が採用されている。明るさや見方によってミステリアスな紫を見る事ができます、美しい! 沈胴の動作を初めて知ったのですが、なるほど、レンズの引出した鏡銅がキズだらけになっているモノを見ますが、知らないで力づくで回転させたためなんですねー。またピントリングの回転も、レンズ引き出し状態で回すべきですね。なるほど・・・。
標準ボディー&レンズということで、シャッタースピードが初の1/1000sになった Canon III 型を選びました。手にした瞬間、重さを感じました。この III 型というのは、以前からボディーデザインと1/1000sのシャッタースピードが有る事で欲しかったのだ。Canon II-D2型のボディーデザインも良いのですが、シャッタースピードが1/500sまでしか有りません。またCanon IV-Sb2型ですとシャッタースピードは良いのですが、ボディーサイドにつけられたストロボ用X接点がどうもクールなデザインを妨げるようで、いろいろ見比べまして III型を実際に手にしてみました。トップに Japan の文字列がまだまだ無いです。カメラ内部にパテントの表記もまだ無いです。そして視野倍率を変える変倍レバーの形状、巻き上げノプと巻き戻しノプの菱目型ローレットの指に伝わる感触には、泣けてきますぜ旦那〜。おぉーいい感じ〜。時代背景にある朝鮮戦争特需の影響なのでしょうか、カメラの作りや装飾部分に他の機種と比べ、手間ひまがかかっているような感触です。
っで、何撮りましょ・・・

注:ローレット:rouletteという言葉は、賭博器具のルーレットや裁縫用具のルーレットと同じく回転する器具を意味し、その起源はフランス語。英語では、ナーリング:Knurling といってギザギザの形状のものを意味する。グリップの滑り止めや圧入部等の目的に使われる。

by moblue | 2011-04-09 22:55 | Rangefinder

一写入魂派なもんで、トリミング、ペイントそして現像はしないです。『 写真は、50mmに始まって50mmに終わる 』って感じですかねー この頃、RF35mmも使います。


by MoBlue